意外とややこしい!ミキサーの音量操作
この1レーンのことを「チャンネル」といいます。この1レーンに対応するように接続した機器の音について調整するのが、チャンネル上の色とりどりなツマミたちです。
話を戻します。音量を調整する機構は3つあるといいましたね。
そのうちの2つはチャンネル上にあります。
・GAINコントロールとチャンネルフェーダー
まず1つ目が一番上の白いツマミ、「GAIN(ゲイン)コントロール」です。
そして2つ目がミキサー下部にあるチャンネルフェーダー。
あくまで私見ですが、GAINコントロールは仕込み(いわゆる準備)で調整し、チャンネルフェーダーは本番で調節するイメージです。
チャンネルフェーダーの目盛りをよく見ると、0から上下に広がっていることがわかります。
チャンネルフェーダーを0に合わせたときにちょうど良い音量が流れるように、事前にGAINコントロールを調整しておきます。
しかし曲ならいざ知れず、人の声は常に一定ではありませんし、音源や人によって入力される音量は変わってきます。
そういった変化に対応するのがチャンネルフェーダーなのです(チャンネルフェーダーには効果的な使い方がありますが、その話は別記事で、ONスイッチとあわせてお話します)。
仕込みでの基準調整がGAINコントロール、
本番での個体差調整がチャンネルフェーダー。覚えましたか?
では、残りの1つは何でしょうか。
・マスターフェーダー
この赤色のフェーダーをマスターフェーダーといいます。メインに使われるアウトプットであるStereoと連動しているフェーダーです。
これはチャンネルごとではなく、全体の音量を操作できます。これも仕込み(準備)の段階で調整します。
会場の広さやスピーカーの出力を考慮して調整することが多いです。
・まとめ
①会場やスピーカーに合わせて全体の音量をマスターフェーダーで調整
②チャンネルフェーダーが0のときにちょうど良い音が鳴るようにGAINコントロールを調整
③本番での微調整にチャンネルフェーダーを使用
まとめると、こんな感じですかね。
音量をメインで調整するのはこれくらいですが、たとえば出力系統によって操作箇所が変わったり、音量そのものをいじるわけではないけど音量に影響してくる機構もあります。そのあたりはまた別記事で。
今回はこのあたりで失礼します!
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