PAでやってはいけない10のこと
(今回の記事担当は 吉原 です)
みなさんこんにちは。吉原です。
本当は端子に関する記事を更新したかったのですが、写真を用意する時間がとれなかったため、注意事項について話そうかなと思います(つまり端子の記事は近日中にあがります)。
PAをうまくできなかったりするのは仕方がありませんが、それでもやっちゃいけないことってあるんですよ。
これはPAさんに限らず、音響機器を前に活動する人全般にいえることかもしれません。
①マイクを叩く・擦る
みなさんよくみかけませんか?
マイクを叩いたり、擦ったりしてマイクテストする人。
僕は軽く殺意が湧きます。
マイクはたとえ丈夫なダイナミックマイクだとしても、マイクは精密機器なんです。
そもそもマイクは声を出すものなので、声を出してマイクテストをしましょう!
②ケーブルを踏む
ミキサー卓の下・・・これでもかというくらい音響ケーブルがあふれてるときはあります。
でも踏むのはダメです。
ケーブルは消耗品ですので、わりと簡単にきれます。
本番中にきれて音がでなくなったら笑いごとじゃありません。
また、出演者が踏んじゃったりすることもあると思うので、予備のケーブルは容易しておくことをオススメします。
③音がでない
先ほどのケーブルのところで話したケーブルの断裂もそうですし、操作ミスや機材の破損でもなんでもそうですが、音がでないという事態だけはなんとしてでも避けなければなりません。
PAは音を伝える仕事です。
音がでないということはその職務を放棄することと同義です(極端にいえばクビと同じ)。
音が小さすぎて観客の耳に届かないという状況も、音がでないことと同じといえるので注意が必要です。
④ハウリングを長時間続く
入力機器と出力機器を扱っている以上、ハウリングは免れないと思います。
しかし本来的にはハウリングは起こしてはなりません。
なので、ハウリングが発生してしまったときは即座に対処しましょう。
⑤爆音(過剰な音)の発生
過剰な音量の音を出力してしまうことは、観客にも不快感を与え、スピーカーに損傷を与えます。
主な原因としてはPADの入れ忘れやエフェクターによる上乗せ音量(エフェクトはその種類によってレベルが格段にあがってしまうことがあります)、チャンネルフェーダーのあげすぎが挙げられます。
チャンネルフェーダーは少し低めに設定し、徐々に上げて調整するのが好ましいかもしれません。
⑥端子の抜き差しによるノイズ
音がでる状態で端子を抜き差しすると「ブッ」というノイズが発生します。
ハウリングなどは会場によっては免れないことがありますが、こういったノイズはPA側の不注意で起こるものなので注意しましょう。
抜き差しするだけでなく、端子に触れても雑音が発生することもあるので注意が必要です。
⑦ワイヤレスマイクの混信
ワイヤレスマイクは、設定したチャンネルが近いと混信することがあります。
会場内のワイヤレスマイク同士で混信することもあれば、街宣車の音を拾ってしまうこともあります。
街宣車などでよく使われるチャンネルは避け、会場内のワイヤレスマイクのチャンネルは大幅にはなしておきましょう。
⑧電源を持つ機器にファンタムを入力する
ファンタムはいわば電力供給を行う機構です。
電源を持つ機械に電力供給を行うことは好ましくありません(電力過剰になる)。
それで機器が壊れたりなどの実害が少ないようで、気にしないPAさんもおられますが、ファンタムマイクとそれ以外の機器をわけれるならわけて管理しましょう。
⑨マイクを投げる
「ここにきてそんなことか!?」と思う方も多いでしょうが、これは実際にあった事例です。
もちろんやったのはPAさんではありませんが、一応、出演者にそれとなく注意喚起した方がいいかもしれませんね。
意外と、PAの常識が通用しない世界が広がってるもんです。
⑩驕る(実力を過信し、勝手なふるまいをする)
その会場の音を織りなすのはPAだけではありません。
出演者や観客あってのPAだということを忘れないでください。
自分の聴いている音がすべてではないのです。
これは出演者にも強くいえることだと、筆者は思っています。
いかがだったでしょうか。
「そんなこと当たり前だろ!」と思う内容が多かったですか?
では、その感覚を大事にしてください。
意外と盲点になっていることは多いのです。
今回は僕の独断と偏見で10個ピックアップしましたが、「これを忘れているぞ!」とかあればコメントなりなんなりしていただけると非常に助かります。
それでは本日はこのあたりで。また端子の紹介記事でお会いしましょう・・・。
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